気象予報をもう一度見直す - 2020.10.20 -

 今月に入ってから、東京が晴れたのはわずか1日だけだとか。なるほど、何時だったのか確かに思い出せませんが、自分のブログから察するに(あやしいですね!)、どうやらそれは 10/2 のようです。それはともかく、今日朝 9 時の水蒸気画像は、季節の移ろいをはっきり感じさせるものでした。

 今日の水蒸気画像

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 九州西の海上、そして朝鮮半島西から乾燥した暗域があり、朝鮮半島南から本州上空、東北地方へと広がっています。これは何でしょう。そうです、通常ジェット気流と呼ばれる上空の強風軸です。予報の専門的な観点から言えばきっと色々ありそうですが、ユーザー目線でざっくり言えば、水蒸気のない暗域と薄白く映る湿域の境界に強風軸が走っています。上の画像から察するに、九州西、朝鮮半島海上で 2 本の強風軸が合流していそうです。つまり、その辺は高度帯によっては揺れそうです。どんな風が予報されていたのか、興味を惹かれました。

 

気象庁 MSM 予報によると

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 数値予報からは、山東半島から済州島辺り、そして、九州四国、本州南岸を強風軸が通っていることが見て取れます。国内悪天予想図(FBJP)では、山東半島から済州島の強風軸の中心高度は 35000 ft、本州上空の強風軸の中心高度は 38000 ft となっていました。強風軸の高度の異なる気流があることは分かりますが、水蒸気画像から受ける印象ほど合流している!、という状況ではなかったのかもしれません。確かに、特に中国大陸の上空では、白く映る湿域はあまりはっきりしませんね。

 

反転する低層と上空の風

 地上 1500 m 前後(850 hPa)では、高気圧性の回転の風、北東~東北東の風が吹く予報となっています。山岳の高度を超えると上空の西風になるのでしょう。

 東京では午前中はまだ低い雲が少なからず残っていましたが、午後は久しぶりの青空が広がっています。高気圧の東進と共に、秋の天気は足早に変わりますね。

 

 今日も最後までお付き合いありがとうございました。