気象予報をもう一度見直す - 2020.11.11~12 -

 爽やかなだけでなく、だんだんひんやりした空気に驚かされることも多くなってきました。特に関東では昨日、一昨日と「確実に寒くなっているかも」と感じる空気の冷たさがありました。

 高い山の頂はもちろん、北海道の平地でも雪の便りが聞こえるようになっています。今シーズン初、という報告を毎日のように耳にしながら、秋から冬に向かっていることを感じます。

 一般に、上空 5500 m (500 hPa) に -36 ℃の寒気が入ると大雪、-30 ℃が雪の目安と言われます。関東で寒かったからと言って、北日本で雪の心配をするような寒気が上空にあるとは思いませんが、11、12 日は上空5500 m 付近 (500 hPa) にはどのくらいの温度の大気があったのか、見てみることとしました。

 気象庁MSM によると

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 おととい 11 日から 12 日にかけ、500 hPa では北寄りの風が卓越し、寒気が流れ込んでいました。12 日には -33 ℃の寒気が北関東まで南下する予報となっています。

 一方、地表近く (950 hPa) では、関東地方では鹿島灘からの北東の海風が卓越し、大気下層から中層まで、気温が上がりにくい状況となっています。曇り気味で寒めだったわけですね。

 今日 13 日は、地表近くでは南風が吹き、15,6 ℃位まで気温が上がり、-30 ℃の寒気は北海道北まで北上する予報となっています。ひんやりは少しお休み、暑くも寒くもない快適な日になりそうですね。

 

 それでは良い一日をお過ごしください。

 本日も最後までお付き合いありがとうございました。