風花あるいは天気雪

天気雨ならぬ天気雪

 「天気雪」という言葉があるのかどうかは分かりませんが、今朝 9時頃、自宅界隈では、気にしなければ見過ごす位のわずかな雪が、ほんの一時舞っていました。太陽が顔を見せ始めてはいたものの、雲が多めの空模様、寒中でなければ地面に届く前に蒸発したのでしょう。今日は気温が低いおかげで、地上でわずかに舞う位は雪のままでいられたようです。

 もっとも、この程度の気づくか気づかない位の雪では、観測値に入ることはないだろうと思いましたが、試みに最寄りのアメダスを見てみることとしました。

 

2021.01.18 09L 時点の東京(気象台)のアメダス

www.jma.go.jp

気温 3.8 ℃、降水量 0 mm(!)、北風 1.8 m、日照時間 0.1 h、湿度 66 %、気圧 1017.1 hPa

当然ながら、観測されていません。

 ただ、太陽が見えていながら降水がある、というのは、思っている以上に人々の注意を惹いてきたようで、「天気雨」と検索するだけで、すごい数が hit します。再発見という感じでちょっと面白かったので、簡単にまとめてみました。

 

天気雨 ( Wikipedia を中心にお借りしました。)

 天気雨は、晴れているのに雨が降るということで、「日照 ( ひでり ) 雨」、あるいは少し詩的に「涙雨」と呼ぶこともある。

(成因)①雨粒が地面に到達するまでに雨雲が消滅・移動した

    ②遠方で降った雨が強い横風に流された

    ③小さな雲が雨をふらせた

今日の場合は③ですね。

 面白いのは、天気雨は動物の結婚と結び付けられることが多いようで、世界中にそうした俗信があるようです。もっとも、あまりポジティブな意味で結び付けられているわけではないようです。

 一過的とはいえ、アンビバレントな空模様は、人の心の映し鏡に思えるのでしょうか。迷信的、詩的な記述が思いの外多いことは驚きでした。

 

 晴天に雪が風に舞うように降ることを「風花(かざはな)」と言うそうです。今日の場合、何と呼ぶかというよりは、まず舞っていることに気づけるかが問題でしたが、東京で稀に雪が舞うと、やはり浮足立ってしまうのかもしれません。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。