暑さと安定を運んでくれる高気圧

一日の初めに

 今日も暑くなりそうだ…。

 朝 6 時前でも外は十分過ぎるほど明るく、空は青い。時折、薄い綿菓子のような雲が陽を遮ると、その一時は暑さが和らぎます。それでも、雲はゆっくりと確実に過ぎて行きます。射るような日差しはまた遠慮なく戻って来ます。

 梅雨明けから明日でようやく 10 日、今月の前半は局地的大雨の毎日であったはずですが、ほんの 10 日ほどの間に、すっかり暑い夏の毎日になじんでしまっています。雨への心配は、どこかで聞こえる遠雷の音でもしない限り、すっかり忘れています。

 

一年で一番快適な空の旅

 梅雨が明けてからしばらくの間、飛行機での移動はほぼ間違いなく快適です。揺れはまずなく、もしあるとすれば、局所的に発達した積乱雲からたなびく対流性の雲の側を通過せざるを得ない時だけです。太平洋高気圧の中の飛行は、それほど安定しています。

 夏の間、Commercial Jet が飛ぶ高度は対流圏の上部ですが、圏界面は通常それよりはるかに高くなっています。高気圧は、確かにうだるような暑さを運んできますが、一方で実に安定した大気層を構成しています。夏休みが始まって間もない時期ではありますが、快適な夏の移動は、梅雨が終わってからのしばらくの間のこの時期こそ、一年を通じ、一番良い時期の一つではないかと毎年思います。

 

台風の足音

 もっとも、太平洋高気圧の周辺では、だんだん台風の影響が出始めます。つい先日、沖縄や先島諸島では、6 号 (In-fa) の影響があったばかりですが、明後日 27 日には、8 号 (Nepartak) が房総半島から日本海へ抜ける予報が出ています。

 夏本番のこの時期に、どうして高気圧の縁がこんな所に位置しているのかと不思議に思ったら、何やら本州の南上空に寒冷渦があるらしく、台風は高気圧とその寒冷渦の間を移動する予想となっています。もし、明後日以降、関東で悪天に見舞われたら、ちょっと見直してみようと思います。もっとも今は、骨の髄まで完全に平和な夏モードになっているので、全く実感は湧かないのですが。

 

今日の終わりに

 夏は夕暮れも素敵です。昼間の暑さから解放され、体は少し息を吹き返す思いがします。茜色の空は、明日もまた暑い一日となることを宣言しているかのようです。もっとも、夏至から 1 か月、日は確かに少し短くなっています。良い時間というのは、今も昔も、駆け足で過ぎて行きます。

 

 良いペースでメダルが増えていますね。

 本日も最後までお付き合いどうもありがとうございました。