気象予報をもう一度見直す - 2020.10.01 -

この日、地上天気図的には

 紀伊半島海上から関東地方の南海上、および秋田県西海上を、弱い低気圧がゆっくり東北東進する日でした。西から高気圧が張り出し始めていたものの、特に東日本では、気圧の谷とまでは言えないものの、大気の安定した状態とは言えない状況でした。実際、東京では明け方から弱い雨が降っていました。

 予報と実際

 上空に目を向けると、38000 ft 前後に強風軸を持つトラフが西日本から近づく予報となっていました。トラフの進行方向前面に位置し、弱いと言えども低気圧の通過に伴い、関東から東海地方東では雲頂高度が 30000 ft に達する雨雲が広がり、対流活動も活発だったようで、雲中を含め、結構揺れが続きました。もっとも、伊勢湾よりも西では、汗ばむ気温になりましたが、爽やかな澄んだ秋の空が広がりました。

気象庁 MSM 予報によると

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 南よりの暖気から、時間と共に西~北西の風が流入する、トラフの東進が良く分かる予報です。もっとも、遮られることのない日射のためか、大阪南部では、地上気温は下がるどころか、最高 25 ℃まで上がりました。

 湿度の変化を見てみると、気温変化に先立ち、乾いた大気域が広がる予報となっています。大阪では雲一つない青空が広がったわけですね。明日は関東も湿域が抜け、秋晴れを満喫できればいいな、と思います。

 最後までお付き合いありがとうございました。