8 月、雨は多かったのか ~ 30 年間の降水量平均からの偏差 ~

8 月も終わりですね 

 東京では昨日までの日差しと暑さがようやく一息つきました。いつの間にか 8 月もあと僅か、日が落ちるのが確実に早くなっています。

 活動が限られる状況にあった夏だったというだけでなく、この夏、雨は確かに多かったように思います。特に 8 月半ばは、台風や停滞前線による大雨の影響で涼し過ぎるような日もありました。日本のどこかの地域で、大雨による警報が出ているのを毎日のように耳にしていたように思います。

 ここ何年か、雨や災害の水準が極端過ぎると感じてきましたが、どうやらそれは肌感覚というだけではないらしいデータがありました。

 

過去 30 年平均とその年の降水量を比べる

www.data.jma.go.jp

  気象庁では、1991 年から 2020 年までの 30 年間における年降水量平均値からのずれ(偏差)の変化をまとめていたんですね。こちらのデータによると、2010 年代の 10 年間は 30 年間の平均以上に降水量があった、文字通り『土砂降りの 10 年 (!) 』であったことが窺えます。最近の雨の降り方は酷い、という感覚は、このデータからも裏付けられそうです。

 もっとも、過去に年降水量が平均よりも多い時期は、1950 代の 10 年間、更に遡ると、20 世紀になる頃には 20 年以上に渡っていた時期もあります。ここ 10 年ほどは確かに雨の多い時期ではありますが、過去に類を見ない異常気象とまで断じるのは、どうも早計かもしれません。私たちの経験した期間内では、あるいは(何となく)覚えている限りは、という程度には正しいかもしれませんが。

 

凍っていたテムズ川

 気象や気候が絶対的な基準から見て変化している、特に人為的行為による影響を受けていると結論付けるのは、それが事実であったとしても、個人的にはいつもちょっと違和感を覚えます。というのは、つい 400 年余ほど前には、ロンドンのテムズ川が凍っていた絵があるからです。

natgeo.nikkeibp.co.jp

 近年ヨーロッパの夏と言えば、高温が続き、所によっては火事が起き、一方、大雨により川が氾濫する地域も少なくありません。そして、最近ロンドンの夏と言えば、ジメジメした不快感は確かにないものの、高気温と相まってカラカラの乾いた夏です。

 検証するのは難しそうですが、何百年、あるいは千年スパンで気候を眺めた時、それなりに、例えば太陽活動の強弱で説明がつくのでは、などと素人考えで感じたりもします。

 

やっぱり再生可能エネルギーに期待

 色々課題もありそうですが、太陽の恵みに起因する再生可能エネルギーをできる限り上手に使って、環境にもやさしく、輸入資源に依存し過ぎない日本であって欲しいと思います。

 

 本日も最後までお付き合いどうもありがとうございました。