気象予報をもう一度見直す - 2021.06.11 -

はじめに…

 関東はなかなか梅雨入りにはならないようですが、すでにここ何日間か、連日真夏日となっています。何でも慣れていないと余計な労力を使いますが、暑さに関しても、この事は完全に当てはまりそうです。暑さに慣れていないこの時期の暑さは、個人的には真夏以上に体にこたえる気がします。暑いのは嫌いではないのですが、紫陽花よりも私が先にしおれてしまいそうです。しっとり地面を打つ雨が待ち遠しいこの頃です。

 

この日、地上天気図的には

 三陸沖、東経 152 度付近に中心を持つ1024 hPa の高気圧がゆっくり東進しており、その高気圧の後縁に位置するように、九州北、北緯 30 度付近に中心を持つ 1006 hPa の低気圧も北東進していました。数日内には関東でも天気が下り坂へと向かいそうな気圧配置となっていました。

 もっともこの日、関東では前日までのような夏空ではなかったものの、暑さの続く晴れ、あるいは高曇りと言える日でした。確かに高気圧は徐々に遠ざかり、その後面に位置してはいたものの、高気圧域は、近畿から四国地方位までは及んでいるようでした。

 

実際には

 とはいえ、西日本では高気圧の影響がすでに弱くなっていたようで、大阪以西では上空には雲が広がり、九州では雨の所も少なくなかったようです。この雲域に呼応するように、西日本上空では弱い北風が見られるという報告もありました。

 真夏でないので、上空にチベット高気圧の影響がすでに出ている、というわけではないにせよ、高気圧の進行方向後面は異なる性質の大気の境界となっているせいで、飛ぶにはあまりパッとしない状況であることが少なくありません。こんな時にはいつも、安定した高気圧は、水平そして鉛直方向でどの程度に及ぶのかについて考えさせられます。

 

気象庁 MSM 予報によると

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 上図は 2021 年 6 月 11 日 15L の上空の 4 つの気圧面 (300、400、500、850 hP) における、等圧面と風の状況です。

 関東から四国地方では、大気中層 (500 hPa) までは、高気圧性回転の風が見て取れますが、上層 (400、300 hPa)では、関東南部では、むしろ太平洋から吹く東風が見て取れます。多分この高度付近以下で、三陸沖の高気圧は上限を迎え、上端から風が吹き出していたものと思われます。実際、31000 ft から 28000 ft 辺りには薄い雲が広がっていましたが、雲の下では夏空という感じでした。

 また 400 hPa では、高気圧の後面を流れる南西風場と、高気圧から吹き出す東風場が、紀伊半島東、伊勢湾南沖でぶつかり、風の変わり目が見て取れます ( 実際 5 分ほどガタガタ揺れていました )。

 

終わりに

 以前、秋の移動性高気圧の勢力域について見た時には、大体 20000 ft 付近が上限でしたが、今回は、27000 ~ 28000 ft 位が上限だったようです。高気圧の位置、強さ、その時の大気層厚によって色々変わるのでしょうが、日本付近の中緯度帯は、やはり気象の宝庫ですね。

 

 最後までお付き合いどうもありがとうございました。