気象予報をもう一度見直す - 2021.02.04 -

早くも春一番

 昨日 2/4、統計を取り始めた 1951 年以来、最も早く春一番が吹いた日となったとのことです。2/2 は節分、2/3 は立春、そして 2/4 に春一番。足早に季節が進んでゆきます。

 日本気象協会のサイトによると、東京や千葉では、12 時から 14 時前の間に最大瞬間風速が観測されたそうです。

tenki.jp

 南西の風は、特に関東南部では風速が大きくなることが多く、仕事の運びの上でも色々と興味があります。もっとも、この時間帯、自宅付近では、そんなに強い風が吹いていたような印象はなかったので、今年はどういった状況、予報だったのか、確かめてみることとしました。

 

地上天気図的には

 発達した低気圧により、気圧傾度がきつくなったことで、西南西の強風が吹いたと言うこともできますが、地上天気図から受ける個人的印象としては、低気圧から延びた寒冷前線の南端の通過によって、春一番の条件が満たされる状況となる場所があった、と言う方が、より適当のような気がします(まあ、単に力点の置き方の違い、言い回しの違いとも言えますが…)。

 アメダスを何か所か見ても、春一番と思われる風がその時間帯に吹いている地点は、わりと限定的であるような気もしました。

 

気象庁 MSM 予報によると

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  上の図は、昨日 2021 年 2 月 4 日 12時および、15 時における等圧面と風の予報を図示したものです。強めの風が予報されていたのは、主に海上で、陸上での強風はあまりはっきりしません。

 

 各季節で特徴的な天気が、それとはっきり分かることには、確かに興味を惹かれます。もっとも、特徴的な天気には、特に最近は少なからず日常生活への支障が起きる事態となることが多いので、ほどほどに季節が進んでゆくことは、ある意味恵みとも言えるのかもしれませんね。

 

 それでは良い一日をお過ごしください。本日も最後までお付き合いありがとうございました。