冬の名残と春の兆し - 2022.02.15 -

春一番の便りが届きましたね

 今日 2/15、北陸地方春一番が吹いたそうです。

www.jma-net.go.jp

 新潟、富山、金沢、そして福井では午前 8 時から 10 時の間に春一番が観測されたそうなので、参考までに、その時間帯における小松空港(RJNK)における空港気象通報を見てみました。

 RJNK 150100Z 20017KT 9999 -SHRA FEW015 SCT030 BKN060 09/02 Q1012

      150000Z 19014KT 9999 FEW015 SCT030 BKN060 08/01 Q1012=

              142300Z 21012KT 180V240 9999 -SHRA FEW008 SCT030 BKN060 08/M01          Q1012=

 金沢の気象台の観測値(南西の風 11.6 m/s)よりは弱いみたいですね。むしろ、午後 9 時の通報値の方が、それらしい風速です。

 RJNK 151200Z 26020G30KT 230V300 8000 -SHRA FEW010 BKN030 BKN050          05/01 Q1011=

 日本海の低気圧が半日の間に東進して、気圧傾度がやや大きくなったのでしょうか…。でも、この気温なら雪の心配はなさそうですね。

 

春の雪

 ついおととい、東京では南岸低気圧の影響で少しみぞれが降ったばかりですが、今週末にもまた南岸低気圧の通過により、天気が崩れる予報が出ています。

 東京は笑ってしまう位雪には弱く、雪への対処に全く慣れていないのは事実なので、注意を喚起するのは確かに必要です。もっとも、一昨日の雪予報は、予報通り雪が降ったことよりも、雪になる前の日中の雨脚の強さにむしろ驚かされました。特に雪になる 1、2 時間前は、成田空港では小雨どころかかなり本降りと言ってもいい程の降り方でした。この雨脚のまま雪になったら凄そうだと、同僚とは話していました。低気圧に伴う温暖前線が活発だったことが窺えます。

 以前『8 月、雨は多かったのか ~ 30 年間の降水量平均からの偏差 ~』で、気象庁が年降水量の偏差の推移を紹介していることを書きました。昨年 2021 年は予想通り、多雨の年でした。

www.data.jma.go.jp

 夏にゲリラ豪雨という言葉を使うのはすっかり定着した感がありますが、先日のように、札幌ですら交通が麻痺するような降雪にも、今後もしかしたら何かキャッチーな名前がつくかもしれませんね。もちろん、そんな災害級の降雪は無いに越したことはありません。

 

風光る

 風光る、風薫る、風白し、風冴ゆる。それぞれ、春、夏、秋、そして冬に使われる言葉です。

 個人的には、季節を表す比喩表現だと思っていたのですが、実は季語なのだそうです。もっとも、江戸時代に使われ始め、明治以降好んで使われているそうです。

ameblo.jp

 なるほど、確かに『**和歌集』に選ばれている歌では記憶にないはずです。

 

寒さに冬は感じても、陽射しはもう春

 2 月も半ばになると、陽射しが力強さを増し,、冬をあまり感じなくなるためか、気持ちはますます次の季節へと前のめりになるように思います。東京でも、3月末位まではみぞれが降ることは稀にあるので、本当は気は抜けません…。

 冬から春への移り変わりが長く感じるのは、こんな風に気持ちが先走るせいなのかもしれませんね。

 

 本日も最後までお付き合いどうもありがとうございました。