短い梅雨の後 -2022.06.28 - 高気圧の只中

終わりを告げた短い梅雨

 関東ではおととい 6/27、短い梅雨が終わりを告げました。もっとも、梅雨明けの数日前から、気温も天気図も、夏只中を思わせる日が続き始めていたので、気持ちの上での違和感はありませんでした。今年は、梅雨入りも梅雨明けも例年と比べて早かったですが、6 月から夏本番の暑さが始まったかと思うと、気候変動の影響もやはりあるのかと、漠然とした懸念がよぎります。

 梅雨明けは太平洋高気圧の勢力が強いということですが、それは、梅雨前線が北に押し上げられるとも言えます。確かに、本日 6/29 午前 9 時の予想地上天気図は以下のようになっており、これまで梅雨とはあまり縁のなかった北海道が、もしかしたら、今後は梅雨の影響を大きく受ける地域となるのかもしれません。

予想地上天気図 2022.06.29 09L(気象庁HP より)


 今年の今後の状況によっては、現時点では東北北部までしかありませんが、気象庁の梅雨入りの梅雨明けのページに、北海道が加わるかもしれませんね。もしや昨日は、梅雨の特徴が大きく塗り替えられた一日だったのでしょうか(大袈裟ですね…)。

www.data.jma.go.jp

 

炎天下こそ読書!

 公式の最高気温 35 ℃ほどですが、車の気温計は 41 ℃を時々表示していました。確かに、迂闊な行動はややもすると身の危険につながる暑さです。けれど私は、こうしたジリジリするような太陽の下で本を読むのが、昔から好きだったりします。強烈な日差しが色々なものから私を解き放ってくれるのでしょうか。普段とは違った時間の流れ、本の世界へののめり込みがある気がするのです。

 もちろん、時々水を飲みますし、エアコンの効いた部屋に涼みに戻ります。けれど、そんなことを何度か繰り返す暑い夏の一時は、至福の時間の一つです。梅雨明けの発表を耳にした日は、「西行」の歌集を読んでいました。文章にすると…、もうすでに、早々に暑さにやられているような感じですね(汗)。

 

太平洋高気圧の勢力範囲

 おととい 6/27 と異なり、昨日 6/28 は山沿いでも積乱雲の発達はあまりなかったようです。それだけ、太平洋高気圧の勢力が強く、大気が安定していたと言えます。事実、対流圏の中間高度近傍まで、地上天気図から予想されるような、高気圧の周辺をまわって南からの暖気が流れ込む様子が見て取れます。

17,000 ft(地上約 5,200 m) の風向場(2022.06.28 19L 毎時大気解析 気象庁HP より)

 地上 30,000 ft(9,100 m)程度までは全くと言えるほど、揺れの無い安定した状況でしたが、37,000 ft(11,300 m)付近になると、やや揺れに見舞われました。本州南岸には太平洋高気圧からの吹き出し、東北南部から北関東では、北からの大気の流入日本海には高気圧性回転が見て取れます。大陸からの高気圧の張り出しの影響でしょうか…。

37,000 ft(地上約 11,300m)の風向場 (2022.06.28 19L 毎時大気解析)

 北海道を除き、しばらくは飛行機での旅は、揺れの無い快適なものとなりそうです。ですが当面の間、熱中症と電力不足には注意の毎日となりそうですね。

 

 本日も最後までお付き合いどうもありがとうございました。