気象予報をもう一度見直す - 2020.11.20 -

地上天気図的には

 北海道は知床付近に中心を持つ低気圧から延びる寒冷前線の接近に伴い、関東地方では、気圧傾度が比較的大き目で南西から西南西の風が吹く気圧配置となっていました。

 

実際には

  南西の風が吹く時には、北関東の山や富士山、伊豆半島天城山や房総半島の愛宕山等の影響もあり、東京湾から霞ヶ浦南側は風の通り道となり、風速が増速して風が吹き抜けます。

 同様に、何となくですが、雲の出来やすい場所というものもあるように思います。例えば、房総半島の九十九里海岸のやや北沿い、海上であれば、房総半島の南で新島東海上などです。温度差や地表面による摩擦差がある場所で風の収束や雲の発達が見られるのは分かるのですが、海上でも何か原因が見られるのでしょうか。

 

気象庁 MSM 予報によると

 以下は、揺れの目立った二つの高度 (18000 ft と 3500 ft) 付近に関する、11/20 09L の風と相対湿度の予報です。残念ですが、この解像度では、雲の発生につながりそうな収束や理由は見つかりません(残念…)。雲の広がりは数十 ~ 100 Km +α 位はあるので、何か見られるかと思ったのですが。

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 とはいえ、同じ海上でも湿度の濃淡が現れていますし、もう少し広範囲を対象に細かく見てみると、もしかしたら何か見つかる場合もあるのかもしれません。やはり、水は状態変化が大きいので、定量的な予報は難しいのでしょうね。

 

 何日か続いた小春日和の日々は、この寒冷前線の通過と共に終止符が打たれそうですね。いつの間か 11 月も残すところ 10 日、冬の足音がしてくるのは当然ではありますが、今年の場合には、季節の移ろいを教えてくれるのは、もしかしたらコロナウイルスによる感染者数の変化でしょうか。健康のあっての日々であることを、事あるごとに気づかされる毎日です。

 

 本日も最後までお付き合いどうもありがとうございました。