日々の天気

立冬雑感

昨日は立冬でした 昨日暦の上では立冬を迎えました。もっとも、東京では穏やかな秋晴れがここ何日か続いていて、今月一杯は紅葉が街中で存分に楽しめそうですが、北海道の支笏湖では、湖の遊覧船はすでに今年の営業を終えているようです。暦に違わず冬支度が…

気象予報をもう一度見直す - 2021.10.29 - 見上げた空の先

あと数日で 10 月も終わりですね 数週間前には日中の最高気温が 30 ℃に届きそうになる日が何日もあったと思いますが、この半月余りで一気に季節は進みました。其処彼処で日に日に樹の葉が色づき、本格的な秋の訪れを感じるようになりました。一方上空には、…

気象予報をもう一度見直す - 2021.09.23 - 成田空港の霧

成田空港を飾る気象 (そんなこと言わないかもしれませんが)「霧の摩周湖」、「一週間に 8 日雨が降る屋久島」など、特徴的な気象現象が起こる場所は少なからずあります。おそらく成田空港も、そうした場所の一つです。しかも、修飾する気象が一つでないと…

旧暦再考 ~ 「中秋」から振り返る

中秋の名月、見えていますか 18日朝に台風 14 号が過ぎ去ってから、今日の昼頃までは、文字通り雲一つない青空の毎日が続き、非の打ちどころのない秋の晴天に恵まれました。中秋の名月にあたる、今日 9/21 夜には、特に関東南部では、雲が少し広がる予報が出…

雲の底 ~ おそらく大気の不連続面 ~

今日は青空が嬉しかった 平日の休みの今日、東京では予報に反してほぼ一日青空に恵まれ、私にとっては本当に嬉しい一日となりました。 9 月もいつの間にか半分が過ぎました。日中は気温が上がり、汗ばむ気温となったしても、日が落ちてくると、途端に過ごし…

年降水量偏差と太陽黒点数の関係 ( は多分ほぼない )

降水量と太陽活動 先日の記事で、素人考えからすると、太陽活動の強弱で気候の変化が説明できる部分があるのではないかと書きました。 無線の世界では『サイクル 24 が終わりかけで…』等と言って、太陽活動によって通信に影響が出ることがかつて取りざたされ…

8 月、雨は多かったのか ~ 30 年間の降水量平均からの偏差 ~

8 月も終わりですね 東京では昨日までの日差しと暑さがようやく一息つきました。いつの間にか 8 月もあと僅か、日が落ちるのが確実に早くなっています。 活動が限られる状況にあった夏だったというだけでなく、この夏、雨は確かに多かったように思います。…

極端な夏

世の中変わった… 特にこの一年余り、色々な面でそう感じることが多い気がしますが、今日は天気予報でもちょっと耳を疑いました。というのは、『明日の熊谷市の最高気温は 40 ℃』と予想されていたからです。 予想最高気温が 38 ℃や 39 ℃だったけれども、街中…

寒冷渦、トロコイダル運動 ~ 気象予報をもう一度見直す - 2021.07.27 -

はじめに 一昨日位には、台風 8 号は房総半島付近から北関東を通過し、新潟県から日本海に抜けるという、ほとんど見たこともない予報が出ていました。どうなることだろうと、ドキドキしながら今日を迎えていたのですが…。実際には、房総半島沖で何となく停滞…

暑さと安定を運んでくれる高気圧

一日の初めに 今日も暑くなりそうだ…。 朝 6 時前でも外は十分過ぎるほど明るく、空は青い。時折、薄い綿菓子のような雲が陽を遮ると、その一時は暑さが和らぎます。それでも、雲はゆっくりと確実に過ぎて行きます。射るような日差しはまた遠慮なく戻って来…

ゲリラ豪雨あれこれ

ゲリラ豪雨 関東でもこの数日、毎日ゲリラ豪雨に見舞われています。今日も昼頃、東京品川界隈では、ニュースになる位の酷い土砂降りに見舞われました。 ゲリラ豪雨という言葉は日常生活ではすっかり定着しているようですが、天気予報で使う用語としては公式…

気象予報をもう一度見直す - 2021.07.03 -

はじめに 沖縄で線状降水帯の発生が伝えられてまだ1週間も経っていないというのに、数日前には伊豆諸島の新島でも線状降水帯が発生したことが伝えられました。そして、昨日は熱海市伊豆山地区では土石流が起きました。現地にいた方の撮影した動画の伝える生…

気象予報をもう一度見直す - 2021.06.29 -

梅雨の雨 東日本の梅雨の雨は「しとしと」と降り、西日本の雨は「時々ザーザー」降る、という話を子供の頃よく耳にした記憶があります。もっとも、その頃は、どこで日本を東と西に分けるのかも、あるいは、どの程度の雨を「しとしと」あるいは「ザーザー」に…

気象予報をもう一度見直す - 2021.06.22 -

昨日は夏至でしたね 昨日は夏至でした。一年で一番日の長い日ということですが、日の長さを実感した記憶は正直あまりありません。それもそのはず、日本は多くの地域でこの時期は梅雨の真っ只中です。『日常の気象辞典』(*1) によれば、夏至の頃の東京の晴天…

気象予報をもう一度見直す - 2021.06.11 -

はじめに… 関東はなかなか梅雨入りにはならないようですが、すでにここ何日間か、連日真夏日となっています。何でも慣れていないと余計な労力を使いますが、暑さに関しても、この事は完全に当てはまりそうです。暑さに慣れていないこの時期の暑さは、個人的…

気象予報をもう一度見直す - 2021.06.04 -

ジメジメした時期になりました 今日東京では、雨というよりは、風と湿度のひどい一日でした。近所の人とも、「だんだんジメジメした嫌な時期になってきますね~」、という言葉が、どちらからともなく口をついて出ます。 地上天気図的には 風の原因は、前線を…

気象予報をもう一度見直す - 2021.02.04 -

早くも春一番 昨日 2/4、統計を取り始めた 1951 年以来、最も早く春一番が吹いた日となったとのことです。2/2 は節分、2/3 は立春、そして 2/4 に春一番。足早に季節が進んでゆきます。 日本気象協会のサイトによると、東京や千葉では、12 時から 14 時前の…

風花あるいは天気雪

天気雨ならぬ天気雪 「天気雪」という言葉があるのかどうかは分かりませんが、今朝 9時頃、自宅界隈では、気にしなければ見過ごす位のわずかな雪が、ほんの一時舞っていました。太陽が顔を見せ始めてはいたものの、雲が多めの空模様、寒中でなければ地面に届…

気象予報をもう一度見直す - 2021.01.12 -

東京の初雪 一昨日、1/12 は東京都心でも初雪が降ったそうです。私自身は「小雨、ちょっとみぞれっぽいかな、」程度にしか感じなかったのですが、家族の話では、少しだけど舞ってたよ、という話でした。 先月も今月も、大雪で高速道路に車が立ち往生、という…

気象予報をもう一度見直す - 2021.01.07 -

本格的に寒い時期になりました 今朝 7 時前の気温は -1 ℃、自宅で今シーズン初めて氷点下となったのを目にしました。昨日より、日本付近に非常に強い寒気が入ってきているためですが、天気図っぽく言えば、日本付近で西高東低の冬型の気圧配置となって、その…

気象予報をもう一度見直す - 2020.12.16 -

おととい (12/15) 位から、本格的に寒くなりました。一日で何十センチもの雪が降る所もあり、道路で車が動けなくなっているというニュースが繰り返されています。日本の場合、天気のニュースは、少なからず災害のニュースでもあります。自然の恵みと被害はコ…

気象予報をもう一度見直す - 2020.12.08 -

冬場れというのは、乾いた風の吹き下ろす、山の風下側に位置する場所で生活する人の感覚なのかもしれません。日本海側では曇りや雪に見舞われることは多いでしょうし、南西諸島は、高気圧の縁に位置するためか、日本の冬という点では暖かい場所だけれど、案…

気象予報をもう一度見直す - 2020.11.23 -

地上天気図的には 寒冷前線が通過し、九州から北海道までを南北に 4、5 本の等圧線が横切っていました。だんだん冬らしい気圧配置となり、東北地方上空にも 26000 ft、と 34000 ft に 2 本予想されていました。 実際には 強風軸の上に出れば、そこは対流圏界…

気象予報をもう一度見直す - 2020.11.20 -

地上天気図的には 北海道は知床付近に中心を持つ低気圧から延びる寒冷前線の接近に伴い、関東地方では、気圧傾度が比較的大き目で南西から西南西の風が吹く気圧配置となっていました。 実際には 南西の風が吹く時には、北関東の山や富士山、伊豆半島の天城山…

気象と「小春日和」をもう一度見直す - 2020.11.16 -

ここ数日、関東では日中暖かく過ごしやすい毎日が続いていますね。とりわけ今日は、最高気温が 23 ℃ の予報が出ています。ここまで気温が上がると、小春日和というよりは初夏の陽気ですね。そう言えば、アメリカでは、 秋の季節外れの暖かさの事を "Indian S…

夜明け、有明、裸の月 - 2020.11.14 -

朝に昇る夜明けの月 昨日一昨日は昼間晴れていた分だけ、朝は放射冷却で冷えていましたね。 日の出にはまだ遠い朝 5 時、東に向かう車のフロントガラスには、それはそれは細い月が見え続けていました。今朝の月齢は「28」。もしこれが明日だったら、新月で何…

気象予報をもう一度見直す - 2020.11.11~12 -

爽やかなだけでなく、だんだんひんやりした空気に驚かされることも多くなってきました。特に関東では昨日、一昨日と「確実に寒くなっているかも」と感じる空気の冷たさがありました。 高い山の頂はもちろん、北海道の平地でも雪の便りが聞こえるようになって…

気象予報をもう一度見直す - 2020.11.01 -

地上天気図的には 気持ちの良い秋晴れをもたらしてくれた高気圧の中心が徐々に東進し、それに伴い、中国大陸から日本海に寒冷前線がゆっくり近づいてきていました。東日本から北日本の地上天気の崩れはほとんどなかったものの、高気圧の後面に位置してくるた…

気象予報をもう一度見直す - 2020.10.20 -

今月に入ってから、東京が晴れたのはわずか1日だけだとか。なるほど、何時だったのか確かに思い出せませんが、自分のブログから察するに(あやしいですね!)、どうやらそれは 10/2 のようです。それはともかく、今日朝 9 時の水蒸気画像は、季節の移ろいを…

気象予報をもう一度見直す - 2020.10.15 -

晴れ曇り時雨は定めなきものを ふりはてぬるは我が身なりけり (道因、新古今和歌集) 昨晩の予報通り、関東は曇り時々小雨のようで、スカイツリーの先端にも微妙に雲がかかっています。